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第1章 仮面を剥ぎ取る
秘密カルトの摘示、外観、狙いと手段
秘密結社が最も力を掌握したアメリカにおいてでさえ、歴史を通して3人の大統領がその最高職権を楯に、これらの組織の野蛮さを次の言葉で強調した。
国際友情、人道性や博愛といった彼らの誇張と磨き上げられた理想の眩しさに騙されることがなければ、その垂れ幕の裏に厳しい縦構造が存在し、誠の道徳や自由へのいかなる志も絞殺されることが見てくる。これは、19世紀に、殺害され、儀式においてその遺体を切り裂かれ、その後ある湖に沈められたキャプテン・ウィリアム・モーガンの事件を受けて、アメリカの第6代大統領ジョン・クィンシー・アダムスが表した拒絶と怒りからも実によく判る。
すなわち、その死を受けて大統領は「フリーメーソンは永遠に排除されるべきである。それは邪道であり、根っから悪であり、良いことを何一つ誕生させることができない悪の芽である。」と断言した。
また、第18代大統領ユリシーズ・グラントは「あらゆる秘密結社と宣誓による政治団体は、いかなる国家にとり、危険である。」と発表した。
さらに、第35代大統領ジョン・F・ケネディもまた、真実の言葉をもって、この組織の存在と発展力を取り除くことを強く決心し「この国には全ての男、女そして子どもを奴隷にする陰謀がある。私はこの名誉ある高位職を去る前に、この陰謀を暴くつもりでいる。」と発表した。ところが、その発言のわずか7日後、つまり、その目標達成前に、計画的に実行された殺人事件により、彼は生きる者の世から引き抜かれてしまった。
なんと、その殺害を実行させたのは、秘密結社の上級会員であった時の副大統領L.B.Johnsonであった。
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